本との再会

侑宗久の「日本人の心のかたち」という本を処分しようと思ったが、帯の文句の“無常とあはれの両行”、“身と心の不二”という言葉にひっかかり、再読した。荘子の両行、維摩の身心不二についてのわかりやすい解説が書かれている。この2つの言葉、考え方、何度読んでも、頭では理解できても、身体で理解し、納得し、また実践するのは難しい。
 そこで、改めて、維摩経を再度読んでみた。維摩経もいろんな方が解説を書いている。今までに何度か読んでいる手元にある鎌田茂雄の「維摩経講話」を再読した。
 仏教書や哲学書、素晴らしい随筆等は、ひょんな事で再読したくなることがある。そんな本との再会は古い友人に再会することに似て素晴らしいことだ。
 そんなわけで、また出会いそうな、再会しそうな本は終活で簡単に処分しないほうがいいと思う。今までも処分して、  その本が廃版になっていて 残念な思いをしたことが何度かある。図書館で借りればと言うが、自分がかつて読み傍線を引きながら読んだものを再読するのも懐かしく愉しいものだ。
 まだ、幸い小さい活字も読める、読める間は、再会する可能性のある本、再読したい本は残しておきたいと思うこの頃です。