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 人の噂も75日:IS(イスラム国)関連本を読む

 フランスのシャルリー・エブド襲撃事件(1/7)、2月のISによる日本人2人の殺害から早2カ月が過ぎた。人のうわさも75日。最近はテレビでIS(イスラム国)のことを放送することがほとんどなくなった。 日本人にとっては遠い中東、イスラム圏のこととして関心が日々に疎しになっているのだろうか。ウクライナのことも一時はマスコミをにぎわしたが今はほとんど放送されない。
 事件後、IS(イスラム国)やウクライナのことを勉強しようと以下のような本を読んだ。
「世界史の極意」(佐藤優)、「新・戦争論」(池上彰佐藤優)、「イスラム国の野望」(高橋和夫)、イスラム国の衝撃」(池内恵)、「賢者の戦略」(佐藤優・手嶋龍一)、「サバイバル宗教論」(佐藤優
 イスラム国については「イスラム国の野望」(高橋和夫)が最も分かりやすかった。こんにちのIS問題が第一次大戦後のサイクスピコ協定にさかのぼることなど、世界史をまともに勉強してこなかった私には、目からうろこだった。「イスラム国の衝撃」(池内恵)もイスラム圏の問題の奥深さを教えられた。
 スンニ派、シーア派クルド人、ヤズディー教徒etc. イスラム圏、中東、アフリカ等の民族、宗教の複雑さを改めて知った。読み終わってしまうと、どの国がシーア派主流か、スンニ派が主流なのか、各種テロ集団もどちらの派に属しているのか、ISとの関係はどうなっているのか、すぐ忘れてしまってとても覚えられない。ともかくもそれほどに、この問題がにわか勉強で分かるほど簡単ではないということは分かった。
 佐藤優の書いたもの、佐藤優との対談は、インテリジェンスの重要さ、宗教、民族問題の難しさを突っ込んで語っていて、面白く、かつ勉強になった。

 いま日本では、安保法制論、集団的自衛権、沖縄の基地問題etc.色々と問題になっている。これらは日本とアメリカだけの問題だけでなく、IS問題、中近東問題、ウクライナ情勢とも密接に関わっているのだということを、多くの日本人はもっと知らなくてはいけないと思う。
 今、NHKテレビ朝日など、マスコミの問題も騒がれているが、マスコミはもっと世界的な視点で、上記のような問題を、掘り下げて分かりやすく報道してもらいたいものだ。
 いまのマスコミに期待するのは無理か!

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

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