お宮参り

 Henryもお宮参りというものをすなり。初孫ができたので初めてお宮参りに行った。自分の子供が生まれた時は簡単に近所の神社に行ってすませた。私の両親はすでに他界していたので、近くに住む姉がババがわりになってくれた。商人の三男坊としてのHenryは細かい日本のしきたりをあまり教えられたことはない。そんなわけで、皇室では、戌の日に「内着帯の儀」が行われるとか、9ヶ月目の戌の日に「帯祝い」と同様に安産を願う儀式「着帯の儀」が行われることにならって、民間でも戌の日に腹帯(岩田帯)をおなかに巻く習わしがあるということなど、お宮参りをするまで知らなかった。
 親になったのも年若く新米だったが、ジジババになるのも夫婦としてはじめて、歳はジジババにふさわしい年齢になっているのだが、二人とも日本のしきたりをほとんど知らずに(勉強せずに)、新米ジジババになってしまったというわけだ。
 そんなことで、9ヶ月目に水天宮さんに行って帯をいただいてきた。お宮参りは近所の神社でいいのではないかと思っていたが、腹帯をもらったところに行くのが習わしとのことで、またまた水天宮に行った。連休の合間であったが、お宮参りの若い夫婦や、妊婦さんが大勢来ていた。
 10分間ほどの祝詞?をいただいて終了。費用は3,000円、インターネットの検索では相場は5,000円とあったので、有名な神社としては安いのだろう。場所がいいから、ここも薄利多売なのか。こんなことを考えては神様に申し訳ないか。15分間隔で一度に3組から5組ほどを次から次へとこなしていく。神主さん?は一人だからかなり生産性は高いことになる。
 とまれ、無事、お宮参りの儀式が済み、Mr.& Mrs. HenryMiuraは公式に?ジジババになることができました。
 夕方、息子が予約した写真館に行って記念写真を撮った。寝ていた孫の目を覚まさせ、うまいことあやしながらカメラのほうを向かわせ、ベストポーズの写真を撮るテクニックはさすがプロと感心した。
 ここもデジタル化が進んでいて、5つの異なるシーンをそれぞれ十数枚づつ撮影し、撮り終わったものの中から客に好きなものを選ばせる。それぞれ選んだものを、どのような大きさにするか、どんな台紙、もしくはアルバムにするのかも選択させる。全部で何枚になったのか知らないが1枚4,5千円はかかったようだ。
 撮影し、画像の選択も含めて、終わったのは一時間半後、小道具、セット、赤ん坊のあやし術、もろもろ含めると高くはないのかもしれないと思った。
 生まれて二日目に見た孫と2カ月後の再会だった。3,800gで生まれたのが既に6kgに成長していた。“いのちの不思議、素晴らしさ”をあらためて思った。