花見と珈琲の野点


 あちこちで桜の満開のニュースが放送されている。今年の春はなんやかやと雑用が多く、ゆっくりと花見ができていなかった。わが町の見沼田圃(見沼代用水東縁)の桜もちょうど見頃ではないかと、納車式が終えたばかりの新車に家人と友人の妙齢さんをお乗せしてお花見に行った。以前、桜の下でドリップコーヒーが飲みたいねということでレクリエーション用の携帯コンロを買っておいたが、使うチャンスがなかった。今回初使用だ。


 がってん寿司でチラシ弁当を買い、妙齢さんが持ってきてくれたインスタント味噌汁と漬け物でお昼を食べ、お湯を沸かして、珈琲の野点を楽しんだ。
 桜の下、さわやかな春風の中での昼食、珈琲は家や喫茶店で食べて飲むよりも格段おいしかった。
 珈琲の後、車をおいて一時間半ほど見沼代用水東縁の桜を観賞した。のどかな田圃を囲むような桜の土手、かなりの本数の桜が見事に咲いているのだが、桜の名所としてはあまり報道されていないのか、人が多くないのも趣を添えてくれる。平日ではあるが花見宴会をしている人がほとんどいないのも良い。
 自宅から車で10分、大宮から20〜30分程の所で、民家や高い建物がない、里山風景の中の桜を観賞できるのはありがたいことだ。