お伊勢詣り 白子→松坂 <その1>

 いよいよ、お伊勢詣りもラス前になった。3月12,13日、名古屋から近鉄に乗って白子まで行き、そこから松坂まで歩く。今回から2泊3日だったが、別の用事があり、私だけ津に一泊し、翌日昼食後、紀勢本線の六軒駅から帰った。
 
 今回は、

東海道から離れ、伊勢街道を歩く。伊勢街道を歩くと家々の玄関に注連縄が飾られている。今頃まで注連飾りを飾ったままなのかと思ったが、以前、妙齢さんが語ってくれた伊勢詣り土産話の「蘇民将来」の話を思いだした。この注連飾りは正月の注連飾りと異なり、一年中飾っておくものらしい。
 2007年6月3日の私にブログで「蘇民将来」のことを書いた。書いておきながら、その内容を正確には覚えていない。通常は「蘇民将来子孫家門」という札が注連縄の真ん中についているのだが、今回歩いた伊勢街道にはこの札は見当たらなかった。その代わりに「笑門」と書かれたものが何軒かあった。
 なぜ「笑門」かというと、「蘇民将来子孫家門」を「将門」と略していたものが「まさかど」と読まれるのを嫌って「笑門」としたという。“笑う門には福来たる”も掛けているのかな。
 Webで蘇民将来を検索して復習した。ついでに、蘇民祭を調べてみた。youtube蘇民祭の動画を見ることができる。URLは以下の通りです。(私のブログで「蘇民将来」で検索すると2007年の記事を読むことができます。ご笑覧下さい。)
http://www.youtube.com/watch?v=abDt2U4kGlc
 蘇民祭というのは全国的に行われている1000年も続いている祭りとのことで、岩手県奥州市の黒石寺のものが特に有名とのこと。
 あらためて、日本各地でいろいろな祭りが長い年月にわたって行われていることを教えられた。
 伊勢街道は所々に常夜灯が建っており、昔の人々のお伊勢詣りの街路灯になっていたのだと思う。所々、古い家並みが残っており、往時を偲ばれてくれる。東海道歩きの時と異なり、我々のようにお伊勢詣りを歩いている人はいなかった。
 今回は一日半で50,000歩、約30kmのお伊勢詣り歩きでした。つづく!