2015年 読み納め

■「単純な脳、複雑な私」(池谷裕二ブルーバックス
FB友達のOさんからのお勧めでこの本を読んだ。
以前、池谷裕二の「進化しすぎた脳」を面白く読んだことがある。今まで脳科学に関する本はいろいろ読んできたが、この本は著者が母校で高校生たちに講義したというものなので、わかりやすく書かれている。すでに知っていることも多かったが 、本書は、最近の脳科学関連の多様な実験結果を示しつつ、「"心"がどの様に生まれるのか? 脳内だけで決まる話なのかどうか?」などについて議論したり、「創発」「自己組織化」などの話題にまで言及している。ここで述べられている実験結果は、知らなかったことが多く非常に興味深かった。
■「和漢診療学」(寺澤捷年:岩波新書
12/18のブログに書いた、高校同級生の寺澤Doctorの本。難しかったが勉強になった。
■「音と文明ー音の環境学 ことはじめ」(大橋力)
川崎のA塾のOさんから紹介された本だが、600ページ、4,400円の大著。図書館で借りて読んでいるが、読み納めできそうにない。音と文明、大脳生理学、複雑系禅宗等に触れながら、人間にとっての音とはなにかを、科学的に分析していてすごい本です。
 年明けには読み終わるようにしたいと思っている。