筆記具雑考5 リフィル(2)

 駅の構内のワゴンでの筆記具売りや100円ショップの筆記具もよく覗く。また、ノーブランドや筆記具専門メーカー製でないものの中に時々良いデザインの掘り出し物がある。そういうときに、必ずリフィルを取り出してみる。リフィルは、たいがい、クロスかパーカータイプのことが多い。値段が高くないこともあり、そういうペンのリフィルはあまり性能がよくない。家に帰って好きなりフィルに入れ替えると私の筆記具の仲間入りをする。

 以下、ボールペンタイプのリフィルについて書いてみました。皆さんもお手持ちのペン軸に違ったリフィルを入れ替えてみて、自分の好みのタイプにされたらば如何でしょうか。

◆パーカーは伝統的なARROWのデザインを長く続けてきたけれど、最近では、ARROWのデザインだけでなくペン軸もいろいろなものを出している。私も6,7種類持っているがそれほど高いものはない。高いものは装飾がギタギタしていたり、むやみに重たくなって筆記具としては使いづらくなる。
◆<2>から<10>までは油性ボールペン、ゲルボールペンのリフィルです。
 シェーファー、モンブラン、パーカー他、外国製のリフィルはどれも日本語を書くには線径が太いと思う。太字が好きな人は良いかもしれないけど滑らかさも日本製の方が優れている。
◆パーカーのリフィルはExtra Fine,Fine,Medium,Broadとあるが、<5>のように、赤や緑(確か?)もあることは知らない方が多いと思う。最も今は多色ボールペンが色々とあるので、わざわざこれを買う必要はない。
 <6>のパーカーのゲルインクリフィルも黒、赤がある。この書き味は滑らかだけど、線径が太い。このリフィルは途中でインクが固まってしまうことがある。欠陥品と思うが、今は改善されていると思う。
 このパーカーと互換性のあるのがOHTOのリフィルだ。ボールペンタイプとゲルタイプがあり、線径も0.5のものがある。書き味が良いので私はこれを入れて使っている。
 ペリカンのボールペンをプレゼントするのに買ったら、リフィルがパーカーと同じ規格だったのは意外だった。アメリカとドイツのどちらも歴史のあるペンメーカーなのだけど、なぜなのかまでは調べていない。
◆クロスのボールペンは長年の伝統デザインを継続している。皆さんもクロスは1,2本持っておられると思う。クロスもやはり最近は現代向きなもの、廉価ものを出している。100円ショップなどでもリフィルがクロス型のものが多い。<9>が真性クロス、<10>が互換可能の三菱製、三菱の方が線径が細く、黒の色合いも濃い。日本語を書くにはこちらの方がずっといいと思う。
◆<11>のPilot coletoというシリーズ、リフィル(1)で紹介したものです。自分の好みの2色を選んで使うのに便利です。書き味も良い。
無印良品の筆記具もちょっと変わったものを出している。<12>にあるものはペン軸とリフィル(ボールペン、ゲルタイプ、シャープ)を好きな組合せで選べる。OHTOとコンセプトは似ているけれど、シャープ(0.3,0.5,0.7など)のリフィルも選べるところがユニークだ。

ペン軸のデザイン、機能、その好みとそのオリジナルのリフィ
ルの好みは必ずしも一致しない。その両方にこだわるにはリフィルを入れ替えてみればいい。ペン軸については、やはり外国製のものにまだ一日の長があるようだ。しかし、リフィルのついては日本製のもののほうに軍配が上がる。アルファベットだけならオリジナルのままで充分かと思うが、漢字を使い、小さい字を書くことを求められる場面が多いことを考えると、日本製のリフィルの方が使い勝手が良いと、私は思う。それにリフィルの値段が1/5から1/10と安いのがありがたい。
 一度皆さんもお手持ちの筆記具のリフィルを確かめられては如何でしょうか。