バレンタインデー

 自称BudhistのHenryとしては、バレンタインなどというものはめんどくさい。日本のバレンタインは義理チョコもあり、まして、ホワイトデーなど余計なもんだと思う。かく言いながらも、退職した今、一つも来ないのはチト寂しい。今年はもうないだろうと思っていたら、長男のガールフレンドからいただいた。しかし、毎度のことながら当方糖尿キャリアのためいつも家内に取り上げられて、一粒ほどしか食べさせてもらえない。
 在勤当時は、義理チョコも含めて毎年いくつかいただいた。義理チョコも賛否両論ある。めんどくさいと思いつつも、いただいて悪い気はしない。「義理が廃れりゃこの世は闇だ」、義理でも、買いに行く労、送る労を素直に感謝すべきだろう。ホワイトデーも義理に対する、義理のお返しと、ドライ一点ばりの世の中で、このくらいのウェットさはあってもいいのかもしれない。

 アメリカに駐在して、アメリカではバレンタインデーは男性から女性に送るものということを知った。また、ホワイトデーなどというものはなかった。日本と同じだったら、アメリカ人妙齢女性からたくさんの義理チョコをもらって、ホワイトデーで苦労したかもしれない!
 
 アメリカではSecretary's DayとBoss's Dayというものがあることも駐在して初めて知った。自分の秘書に贈り物をしたり、食事に誘ったりするらしい。残念ながらHenry君には専属の秘書がいなかったのでSecretary's Dayの経験はない。十数名の部下がいたが、直属部下というわけではなかったので、Boss's Dayもなかった。
 日本に帰ったら、部下の女性がBoss's Dayを知っていて食事を誘ってくれたのは嬉しかった。

 日本では、父の日、母の日に、自分の夫、妻にもプレゼントする方々も多いようだ。子供からなら分かるが夫婦間でやるのはおかしいだろうと思う。というわけで我家ではやっていない。その代わりといってはなんだけど、「主人の日」とか「旦那の日」をもうけて、この日くらいは「ご主人様」と女房から“敬ってもらいたい”ものだと思う。そんなことを言ったら、先に「妻の日」とか「奥方の日」をしなさい!と言われるかもしれない。

 バレンタインから脱線しました。「○○の日」が増えて、休日になったり、その日に、友人、恋人、家族などに思いを馳せることは、人間関係に少しは潤いを与えることに寄与するのではないかと思う次第である。

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Secretaries Day
〔米国の民間記念日の一つ。1952年米国の秘書協会が4月の最終水曜日を秘書の日とし、その日を含む週を秘書週間と定めたのが始まりで、秘書の日には上司が秘書に昼食をごちそうしたり、花束やチョコレートなどをプレゼントしたりする慣わしとなっている。なお、アルゼンチンでは9月4日が秘書の日〕

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Boss's Day
上司{じょうし}の日◆4月第4水曜日の「秘書の日」に対し、上司にプレゼントなどをする米国の記念日。10月16日。