“よだれかけ”or“スタイ”

 もうすぐ、初孫が生まれるということでベビー用品売り場を探索した。家人が最近読んだ藤村志穂の本の中で“ベビー・ディオールのスタイ”が贈り物にいいというのでデパートに見に行った。自分の子供が生まれた時は若かったし、両親が既に他界していたので、家内一人に任せて、ベビー用品売り場に行った記憶などはない。スタイってなんや?本の写真を見て、“よだれかけ”だと分かった。色々なメーカーのベビー用品がかなり高額の値札をつけて売られている。ディオールとつくからには例のクリスチャン・ディオールがかかわっているのだろう。ブランド名がつけばいいってもんじゃねえだろう!よだれかけ一枚、小さな布切れ?が6,500円! 本の紹介では1500円から2500円、こんなはずでは?(後で調べたらその本は13年前の出版でした)たしかに国産メーカーの二、三千円のものと比べると、ものがよさそうだが、ハンカチより小さい布切れが6,500円とは驚きでした。
 ところで、スタイって何語やと電子辞書を調べるがそれらしいスペルを何通りか入れてみるが出てこない。英語でなければフランス語かそれとも?、家に帰ってインターネットで「スタイ よだれかけ 何語」と入れて検索したら、同じ疑問をもつ好奇心の強いお方がたくさんいるらしく、色々な解説が出てきて勉強になった。
 「スタイ」はスウェーデンのベイビービヨルンの発売した受け皿のついた食事用エプロンの商品名だとか。“受け<皿>のついた食事用エプロン”というのもちょっと分かりませんが、ともかく、スウェーデン語なのだろうか? アメリカではスタイといっても通用しないようだ。英語ではdrool bib もしくはbibでよだれかけ。droolは「よだれ」の意味、bibは「胸当て」という意味もあるが、bibだけで「よだれ掛け」の意味で使われている。
 「よだれかけ」は日本のデパートでは、ビブとかスタイと言っているようだ。しゃらくせぇー!なんで「よだれかけ」じゃいけねーんだ。
 乳母車をベビーカーというのは我らジジババも分かるが、おくるみをアフガンと言うらしい。アフガニスタンじゃあるめーし、いいかげんにしてくれ!「おくるみ」「よだれかけ」の方が日本語としてよっぽどいいじゃねーか。
 というわけで、キザッペHenry、日頃は横文字を口にすることも多いのでやんすが、この“Baby Goods 売り場探索”にはいささか憤慨でありました。
 でも・・・、若い嫁さんとの会話では「スタイ」じゃないと通じないのじゃろか。