NHK日曜美術館でイコン画家;山下リンを放映した。1881年(明治14年)に日本人としてはじめて正規の洋画教育を受けた最初の女流画家で、ニコライ神父の推薦でロシアに留学し修道院でイコン画を学んだとのこと。あの時代に山下リンのような女性がいたことを知って驚いた。
イコンのことは以前少しは知っていたがこの番組であらためて勉強した。小生、キリスト教には全くの門外漢なので、ギリシャ正教、ロシア正教等や、イコンにまつわる歴史のことも知らなかった。インターネットで調べて少し勉強した。
御茶ノ水にあるニコライ堂の前は何度も歩いているがこのニコライ神父が作ったということも知らなかった。今度御茶ノ水に行ったときには覗いて見ようと思う。
ところでイコン(icon)はギリシャ語のエイコーンからきていて、元の意味は“形”ということ。偶像、肖像、聖像、偶像視{ぐうぞうし}される人といった意味。仏教で言えば仏像にあたのだろうか。英語読みではアイコンでコンピューター用語のアイコンと一緒。
ロシア通の友人K氏に話したら、青森や函館の正教会に山下リンのイコン画が飾られているという。
歳を重ねるにしたがい、知らないことがますます増えてくる。これもまた楽しいものだ。