松徳硝子のグラス

 地井散歩で取り上げられたコップを、たまたま行った新宿高島屋で見つけた。店員さんはそれが松徳硝子のものと知らなかった。冷酒用、ビール用、ロック用などいろいろな種類、大きさのものがあった。どれも、厚さは0.9mm、ガラスというよりプラスティックのような感触だ。薄いが硬度は高いので簡単には割れないとTVでは説明していた。試しに冷酒グラスとロックグラスを買った。値段も1,000円ほど。
 早速、冷酒を飲んでみる、いかにも心もとない口当たり、ふつうのおちょこが80g前後、その半分の40gしかない。その心もとなさが、まさに松岡正剛曰くの“フラジャイル”=壊れやすさ、危うさを感じさせて、冷酒の“涼しさ”を増してくれる。
 ロックグラスのほうは氷を入れると割れそうな感じがする。重さも75g、バカラのロックグラスの385gと比べると、1/5だ。ロックはやはりバカラまではいかないまでも、重量感のあるクリスタルグラスで氷とグラスの奏でる高いカランカランという音を飲むということも楽しんでいる。残念ながら、この松徳のグラスでは音がいかにも軽薄だ。ただ、毎日のように焼酎ロックやスコッチのロックを飲んでいるHenryにとっては、毎日同じグラスでは味気ない。 重量感の物足らなさを我慢して、唇の繊細な触感を楽しむのも、またをかしけれであります。
(上の画像は、左からロックグラス、冷酒グラス、バカラのロックグラス)

◆このグラスの五角のくびれ、画像でお分かりいただけるでしょうか。
<おまけ>
 このロックグラス、手で持つ胴のあたりが緩いカーブで五角に絞られている。そこに色っぽさを感じている。
 大黒屋の五角箸と松徳の五角グラス、受験生の甥や姪、孫などへのプレゼントにいいのではと思う。ただし、そう簡単に割れないとのことだが、グラスが受験前に割れたら、合格消滅となるから、箸だけの方がいいかな。
◆ご興味のある方は、以下の松徳硝子のHPをご覧ください。
 http://www.stglass.co.jp/news/index.html