醍醐味の語源

 京都に行ったmarinさんと旦那から、京都散策話を聞いた。ガイド付きの観光バスであちこちと回ったようだ。
 醍醐寺の話から「醍醐味」の話になった。醍醐寺では醍醐の湧き水が美味しいとのことで、「醍醐味」の語源がここから来ていると、ガイドから聞いたそうだ。
 醍醐の三宝院のすぐ近くに姉が住んでいるので、三宝院には何度か訪れた。しかし、醍醐の湧き水については記憶がない。それに、醍醐味の語源は確かチーズのようなものだと何かの本で読んだ事がある。醍醐味の語源は湧き水ではないんじゃないかと思いつつ、記憶に自信がなかったので、否定はしなかった。気になったので、家に帰って、インターネットや辞書で調べた。語源は以下の通りでした。

◆仏教の大乗経典「大般涅槃経」(だいはつねはんきょう)の中に、五味として順に乳→酪→生酥→熟酥→醍醐と精製され一番美味しいものとして、涅槃経も同じく最後で最上の教えであることをたとえとして書かれている。これを五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ)という。
■「牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より熟酥(じゅくそ salpis サルピス:カルピスの語源)を出し、熟酥より醍醐を出す、仏の教えもまた同じく、仏より十二部経を出し、十二部経より修多羅(しゅたら)を出し、修多羅より方等経を出し、方等経より般若波羅密を出し、般若波羅密より大涅槃経を出す」

 とありました。
ガイドさんの説明は必ずしも全て間違いではないのだろうが、語源的には違うようです。