菜々草

一週間前に、妙齢さんのアッシーをやって、大宮駅のちょっとはずれの「菜々草」という所にCafeランチに行った。オシャレな内装でいかにも妙齢さん好みだ。Cafeの一角はギャラリーになっていて「砥部焼」の器が展示即売されている。
 この店、できてから5年目ほどらしいが、以前は料理屋をやっていたとのこと。その頃は九谷とか高い器を使っていたようだ。従業員がよく器を割って困った。色々な器を使ってきたが、最後に行き着いたのが、丈夫で庶民的な砥部焼だったという。私は砥部焼は知らなかった。料理に使われている器も全て砥部焼で、どれも味があった。コーヒーカップが気に入ったのでひとつ買った。
 器は飾っておくモノではなく、料理を盛り、お茶やコーヒーを入れて、食べて美味しく感じ、持って飲んで、洗ってみてといった具合に、使ってみないとその良さは実感できない。このコーヒーカップはなかなかいい。
 私は備前焼が好きで、ビアカップは6つほど持っている。デザイン、泡のたち具合、それぞれ異なるが、ビールが美味しく飲めるお気に入りはひとつだけだ。新しい器を買うたびに、家人からは古いのを捨てろと言われる。昔買ったものもそれなりの良さ、思い出がある。
 はてさて、どのカップを捨てようか。