<能 卒塔婆小町を観る>

 Eテレ卒塔婆小町を観た。能は高校時代国語の先生が授業の一環で能楽堂に連れて行ってくれたことがあった。たしか演目は「隅田川」だったと思う。ただただ意味もわからず退屈な時間だったと記憶している。
 以来、能は数回しか観ていない。能に対しての関心はあるのだが、セリフが聞き取れないのとあのゆっくりとした動き、所作が朴念仁の小生にはんとも理解できない。
 今回は、TVで字幕付き、解説付きで見たので内容はよく理解できた。ただ、友枝昭世さんの演技、動きを味わうまでには程遠かった!
 ツレの僧と小町との禅問答のようなやり取りと深草の少将の百夜通いの語りが味わい深かった!

『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 』磯田道史

 家人のすすめでこの本を読んだ。司馬遼太郎の作品は「空海の風景」と「この国のかたち」くらいしか読んでいない。磯田さんはTVの番組でよく見ている。いつも面白い解説をしている。
 以下はamazonの紹介文
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 当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか?なぜ「徳川の平和」は破られなくてはならなかったのか?明治と昭和は本当に断絶していたのか?司馬文学の豊穣な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。
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司馬史観が少し理解できて面白かった。

大坂なおみ 全豪オープン優勝

大坂なおみ全豪オープン優勝おめでとう❗第2セットマッチポイントを握りながら逆転されセットを落とした時にはどうなることかと思ったが、今回の全豪オープンでのなおみの精神的成長とその強さは見事なものだった。
 心技体、崩れそうになったゲームを何度か乗り越えての優勝は感動的だった。

<スポーツ三昧>

昨日は3時間半の卓球をして、帰ってから録画しておいた、大阪なおみの全豪オープンの準決勝を観戦。
 錦織のジョコビッチとの試合は途中棄権ということで残念だったが、なおみの試合は力強いショットと危ない場面での精神力の強さを見せてくれて見事な勝利。いつもながら試合後もコメントがかわいくて素晴らしかった。
 次の決勝戦も期待したい。
夜はアジアカップのサッカー、ベトナム戦、PKでの1:0だったが楽しませてくれた。
 昨今は、卓球、テニス、バトミントン、スキージャンプ、フィギュアスケートなど、日本のスポーツも強くなってスポーツ観戦の楽しみな機会が増えている。東京オリンピックに向けての活躍を期待したい。
 

〈梅原猛さん死去〉

 梅原猛さんが1月12日93歳で亡くなった。私の青春時代から影響を受けた方だった。彼の書いたものは今迄にそこそこ読んできた。印象に残るのは、「美と宗教の発見」「地獄の思想」「水底の歌」「誤解された歎異抄」「法然の哀しみ」「歓喜する円空」「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」「親鸞 四つの謎を解く」などどれも面白かった。
 個性的で独特の史観、宗教観が一部の歴史学者宗教学者からは批判も多々あったようだがユニークな論理展開が興味深かった。
 改めてウィキペディアを見ると幅広い活動をされてきたことに驚く。何回かのガンも克服されてきたそうだが、もう少し頑張って本を書いて欲しかった。
 ご冥福を祈るばかりだ。合掌!

全豪オープン錦織ベストエイト❗

今日の錦織は凄かった! 3セット目から一球毎に局面が変わり目が話せない試合だった。第5セットもサービング·フォア·ザ·マッチを逃したときはどうなることかと思った。テンポイント·タイブレークも5-8からの逆転。セットカウント0-2からタイブレイクを制しての5時間5分の死闘を制しての逆転勝利は感動的だった❗❗❗

「日本の美徳」(瀬戸内寂聴・ドナルド・キーン:中公新書ラクレ)

 家人の勧めでドナルド・キーンさんと瀬戸内寂聴さんの「日本の美徳」を読んだ。以下のamazonの紹介にあるように、ともに96歳の二人が生き生きと、日本及び日本文学について語っている。
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ニューヨークの古書店で『源氏物語』に魅了されて以来、日本の文化を追究しているキーンさん。法話や執筆によって日本を鼓舞しつづけている瀬戸内さん。日本の美や文学に造詣の深い二人が、今こそ「日本の心」について熱く語り合う。日本の古典が愛読されている理由、文豪たちとの貴重な思い出、時代の中で変わっていく言葉、変わらない心…。ともに96歳、夢と希望を忘れない偉人たちからのメッセージがつまった“日本への贈り物”対論集。
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ノーベル文学賞をとれなかった三島由紀夫、とった川端康成ノーベル文学賞が二人の自死の一因になったのではないかとか、紫式部清少納言が二人とも美人ではなかった。紫式部のほうが優秀だが、清少納言のほうがもてた。紫式部清少納言をライバル視して、盛んにけなしていた。等の寂聴の話は面白かった。
 また、間もなく退位される天皇皇后両陛下についてキーンさんの言葉に敬服させられる。
源氏物語はいまだ通読できていないが、現代語訳か漫画の源氏物語を読んでみようかと思っている。