桜の花のもとにて、年の老いぬることを嘆きてよめる、 きのとものり さんの
「色も香もおなじ昔にさくらめど 年ふる人ぞあらたまりける」

 古今和歌集から抜き書きしました。Henry君は詞書にあるように、まだ、老いぬることを嘆いてはいませんが、“年ふる人ぞあらたまりける”の心境は同感できます。

 数日前の寒さの戻りで足踏みしていた桜があっという間に咲きだした。枝垂れ桜が先行してほぼ満開になっている。ソメイヨシノはまだ二、三分咲きといったところだが、待ち切れなかった?若いソメイヨシノは既に満開のものもある。今年は極端な暖冬で、春の花が順不同のように咲きだしている。

 見沼田んぼ周辺は、桃、桜、こぶし、紫木蓮、菜の花、花大根、ホトケノザ、etc.が咲いて楽しませてくれている。
 糖尿キャリアとしてはもっと歩かなくてはいけないので、この時期になると足が軽くなり、散歩が楽しくなる。花ばかりでなく、山笑う新緑も始まりだしたのが気持ちがいい。
 

散歩の途中で工事現場にしてはおかしいなと思って近づくと、なんと遺跡の発掘であった。作業をしているおばさまに聞くと、縄文から平安時代に至るまで代々住んでいた住居跡のようだ。わがマンションから、10分足らずのところにこんな時代の遺跡があるとは意外だった。