鷦鷯(ミソサザイ)とルリビタキ

 大宮のMIYAさんがメールで鷦鷯(ミソサザイ)とルリビタキの雄の綺麗な画像を送ってくれたのでご披露しよう。
 私は鳥のことは何も知らないので、MIYAさんからのメールで勉強している。ミソサザイという鳥は見たことがない。普通に素人が見られるようなものではないのだろう。それにしても難しい字を書くものだ。音読みでショウリョウということもMIYAさんから教えてもらった。ルリビタキの雄は“青い鳥”!、鳥に恋しているMIYAさんも、ついに“青い鳥”を見つけた!ということなのかな。(画像右上)
 ミソサザイ荘子の「逍遙遊篇」に書かれていることも教えてもらった。早速、荘子と漢和辞典で調べてみる。
 「鷦鷯は深林に巣くふも、一枝に過ぎず、偃鼠(えんそ)は河に飲むも、満腹に過ぎず。帰り休め、君よ。我天下を用(もっ)て、為すところ無し。・・・」
 意味は、「鷦鷯は深林に巣を作っているが、とまる分には、一本の枝があれば十分だし、偃鼠(むぐらもち)は大河に水を飲みに出かけても、腹一杯以上に飲もうとはしない。まあ、あなたも帰ってお休みになるがよい。私には天下などというものに用事はない。・・・」と解説されていました。偃鼠(むぐらもち)はもぐらもちと同じでもぐらのこととある。
 金権主義とグローバルスタンダードに追い立てられて、己を見失っている、現代のアメリカ人、日本人、中国人は、荘子のこの文章を読んで照顧脚下した方がいいのではないかと思う。
 ミソサザイ=ショウリョウ(鷦鷯)がなぜこんな字を書くのか興味がわいたので、漢和辞典とDVD広辞苑を調べてみた。ショウもリョウも音からとっているようで、文字そのものの成り立ちの説明はなかった。ミソサザイ、日本で一番小さい鳥だとか、この小さい鳥が、一夫多妻とのこと、うらやましい!買ったばかりの広辞苑DVDは鳥の絵、写真だけでなく鳴く声まで聞くことができる。ミソサザイの声はなかなかかわいらしい。
 ついでに鳥のつく漢字がいくつくらいあるのか数えてみた。私が持っている、大きくない漢和辞典でも、150ほどの字がある。魚屋の生まれなので魚ヘンの字はかなり読めるが、「鳥」のつく字がこんなにあって、しかも読めないものが圧倒的に多いことに気がついた。ちなみに、鳥のつく字で、一番画数の多いものは何かと調べたら、30画の「鸞」(想像上の鳥で、鳳凰の一種)と「リ」という字の二つ。リは漢字変換で出てこない、麗をヘン(左)に鳥を右に書いた字でウグイスのことのようだ。「リ」は普通、黄リ(コウリ)として、全身黄色の高麗ウグイスのことという説明があった。
 18歳から親鸞関係の本はかなり読んできたので、なにかと親鸞の字を書くことが多いが、いつも画数が多いので閉口している。
 MIYAさんのメールからいろんな勉強と寄り道をさせていただきました。