友人の死

 大学卓球部の同期の友人が亡くなった。文学部を卒業後、地元の高校の先生をしていた。高校の卓球部の監督も務め、教え子を何人も育て上げていた。熱血教師で生徒たちから慕われていた。
 昨年は彼が教えていた高校の体育館で、高校生と卓球の試合をした。彼は卓球はできなくなっていたが、卓球をした後、大学卓球部の仲間と大田原の旅館に泊まり、旧交を温めたのが昨日のように思い出される。元気に語らっていたことが信じられない。
 私たちの同期は4年まで残ったのは4人だけだった。彼の奥さんも卓球部の後輩だった。お通夜に集まった3人の仲間も、皆、卓球部の女性と結婚した。皆、大学時代から兄弟のように付き合ってきた仲間だ。個人の人柄や、熱血ぶりを偲ぶお通夜だった。
 数年前にも大病を患ったようだが、死因は肺水腫だったとのこと。
それにしても入院してから一週間ほどであの世に行ってしまった。63歳若すぎる死だった。朝から一日中涙雨が降っていた。合掌。