梅見
大宮第二公園の梅を見に行った。日曜日とあつて大勢の老若男女が春を待ちきれずに、梅を見に来てゐた。カメラを携えたシニアも多い。ここの梅は木にそれぞれの梅の名前を書いた札が掛かってゐるのがありがたい。
微妙な色合ひや花弁の違ひなので、何度行っても、名前が覚へられない。桜同様、一本の樹に紅白の花が咲くものもある。緑色がかつた緑萼といふ梅は白梅、紅梅とは違つた趣があつて好きだ。
まだ寒い時期に決して派手ではない梅の花を愛で、その姿、香を楽しむという文化は西欧ではないのだろう。
「東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて 春なわすれそ」
「花をのみ 待つらむ人に山里の 雪間の草の 春を見せばや」
梅の花、雪間の草の春を楽しむからこそ、春の桜がまた別の感動、味わひをあたへてくれるのだらう。
(歴史的仮名遣ひで書いてみました。)
<注>画像が横に表示されてしまっている。いつもは回転して表示できているのだが、今日は何故か上手くいかない。近日中に修正しますので、それまでは2枚とも首を左に曲げて眺めてください。どちらも枝垂れ梅です。