ウィーン・ヨハンシュトラウス管弦楽団コンサート

 久しぶりにクラシックのニューイヤーコンサートに行った。曲名は「こうもり序曲」「皇帝円舞曲」「美しく青きドナウ」などなじみのある曲が多かった。いつものコンサートと異なったのは、ヨハネス・ヴィルトナーという相撲取りかと見まがうばかりの指揮者が、曲の合間に日本語交じりでトークするのがウィットがあり楽しかった。指揮ぶりもコミカルなところがあり面白かった。このヴィルトナーさん、バイオリンを弾きながらの“弾き振り”も披露してくれた。指揮者が演奏をするというのも初めてだった。
 ともあれ、やはり私の中の音楽遺伝子はクラシックよりも、ジャズ、中南米音楽、スペインのほうがフィットする。しかし、コンサート会場で聴く生のクラッシックは、音の広がり、奥行き、スケールの大きさ、音の繊細さ、表現力の幅など、ジャズなどにはないものがある。音楽も好き嫌いをあまりせずに、幅広く聴くことが、それぞれの音楽の良さを再認識できるのではないかと改めて思ったコンサートでした。