文藝春秋社 「高倉健」を読む。高倉健と交流、関係のあった人たちが、"健さんと私”として思い出話や、高倉健の人となりを語っている。加藤登紀子、奈良岡朋子、長嶋、王、横尾忠則、映画関係者など、みな、しみじみと、ほのぼのとした話をしている。あらためて高倉健という人間の素晴らしさ教えられた。高倉健の好きな言葉として、「四耐四不訣」という中国清代の軍人、政治家、曽国藩という人の言葉が載っていた。
「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、 激せず、躁(さわ)がず、競わず、随わず、
もって大事を為すべし」
素晴らしい言葉だが、言うは易し、行うは難しだ。高倉健が言うから様になる。どんなに寒い冬にも緑を保つ松を意味する「寒青(かんせい)」という言葉も味わいがある。
まだ観ていない、「飢餓海峡」や「ほたる」等も見てみたいと思う。