[机草子]A塾 “聖徳太子と神道”& 「日本美術全史」

 しばらく参加できていなかった川崎での「A塾」に行ってきた。この日のテーマは「聖徳太子神道」、『聖徳太子虚構説を排す』、『「やまとごころ」とは何か』などの先生の著書を引用しながらのお話で、先生の言うところの “共同体宗教”、“個人宗教”の意味を、さらに理解することができた。
 最近、文庫化された先生の「日本美術全史」をサインしてもらった。この本は、日本の美術、特に仏像、絵画についてほとんどすべてについて説明してくれている。しかも、従来の美術史家の観点とは異なる視点から、ご専門の西洋美術史研究の実績を踏まえ、西洋美術との対比も織り交ぜて“日本美術”を語っている。この塾に参加するまでは、西洋美術にほとんど関心の無かった小生も、絵画の見方、仏像の見方、鑑賞の仕方が少しづつ分かるようになってきた。この本は、今までの先生のお話を復習するにもいいし、これから行こうとする、神社仏閣の予習の手引きとしても素晴らしい本だと思う。 

(5月12日)