日比谷公園 松本楼
日比谷公園の中の「松本楼」というレストランで、京都から来
た妙齢さんと、その若い?妙齢娘さんとランチを楽しんだ。この松本楼というところ、明治36年創業の由緒ある店。パンフレットを読むと、このレストラン、明治の文人がよく利用したという。辛亥革命で日本に亡命した孫文もなじみ深い客だったという。この孫文を、松本楼の現社長夫人の祖父の梅谷庄吉が物心両面で支援し、辛亥革命遂行中は武器・弾薬・飛行機など現在の金に換算したら2兆円にも及ぶ私財を投じたそうだ。大正4年に梅谷邸で宋慶齢とめぐりあい、梅谷庄吉夫妻の仲立ちで梅谷邸で結婚式を挙げたという。
宋慶齢は蒋介石夫人となった宋美齢の姉だ。孫文の死後も色々と活動し、中華人民共和国成立後は中央人民政府副主席などを歴任。婦人運動や子女の保護、教育の分野に尽力した。文革終結後、死去の2週間前に中国共産党中央政治局から共産党員として承認され、その翌日中華人民共和国名誉国家主席の称号を授与されたというお方です。
そんな方が日本亡命中に愛用したというピアノがレストランに飾られていた。ヤマハ楽器が作った国産ピアノ第一号というものだった。
今、靖国神社がらみから、昭和史を勉強し始めた。そんな時に孫文、宋慶齢にゆかりのあるレストランで偶然ランチを食べたのも何かのご縁かな。