文芸春秋12月号:「般若心経 いのちの対話」

 玄侑宗久さんと柳澤桂子さんの「般若心経 いのちの対話」と題して往復書簡が掲載されているのを読んだ。柳澤桂子の「生きて死ぬ智慧」と玄侑宗久の「現代語訳 般若心経」を踏まえての、生物化学者と芥川賞作家の僧侶との往復書簡、今までの般若心経解説と趣を異にした二人の書簡での対話が知的緊張感があって面白い。仏教と科学、宗教と科学、般若心経と現代先端科学等についての、二人の体験、知識のぶつかり合いというか、対局が清々しく知的興奮を覚え、読み応えがあった。続きが次号で掲載されるという。今から楽しみだ。連載が終わったら多分単行本化されるだろう。
 お二人の著作に関心のある方には是非お読みいただきたいと思います。