A塾勉強会 天皇誕生日と万葉集 その2 「皇居」

 私の妙齢友人がお孫さんと一緒に皇居の前を通った時に、「皇居ってなに」「天皇陛下の住んでいるところ」このお孫さん、小学生。妙齢さんも、それを聞いた私も唖然とした。そうか、今の小学生は皇居のことや天皇陛下のことは学校では教えられていないんだと知った。
 この日のA塾で、皇居が41万平米、12万坪であることを教えられた。かって皇居を見たロランバルトは東京のど真ん中に武蔵野の原野を思わせる原始林のある皇居があることに驚愕したとのこと。私は皇居は二重橋を眺めたことと、家人と一緒に東御苑に入ったくらいで皇居の中のことは何も知らなかった。先生のお話の中で、皇居の中にはかって9ホールのゴルフ場やテニスコートもあったそうだ。いつかは聞きそびれたが、昭和天皇がこれをつぶして野生林にしたと言う。今は、樹木が400種、そういう森に、鳥も100種ほど生息しているそうだ。国王ではないが、国家の象徴たる天皇の住まい:皇居が都市のど真ん中の、こういう森の中にある国というのは、世界広しと言えどもに日本だけだろう。
 講義後の懇談の場で、O氏がスキー場もあったんだよと言う。まさか! 皇居内のスロープにつもった雪でスキーもやったらしい。
 現在は政教分離、信教の自由で学校では神道天皇制のことは教えられないのだろう。しかし、記紀神話から始まる、日本の歴史として、また文化としての天皇の祭祀等については日本人のアイデンティティーとして教育すべきではないかと思う。
 そういう意味からも歴史教科書の選択は重要な問題だと思う。安倍政権が教育の見直しを推進すると言っている。どういう風に歴史教育を改革していくのか期待したいところだ。