<佐々井秀嶺(アーリア・ナーガールジュナ)とアンベードカル>

 
長男がインド一億人の仏教指導者、佐々井秀嶺氏の事をメールしてきた。佐々井秀嶺氏は1935年岡山県生まれ、インドで活動している日系インド人(一世)の僧である。ナーグプールのインドラ寺(インドラ・ブッダ・ビハール)にて住職を務めている。カースト未満の身分のダリット(不可触賤民)の人々を仏教へと改宗させるアーンベードカルのインド仏教復興運動の中心人物の一人となっている。1988年、インド国籍を取得し、ラジブ・ガンジー(当時首相)から、インド名アーリア・ナーガールジュナ(Arya Nagarjuna Shurei Sasai )を授与された。
佐々井秀嶺についての記事は以下のURLからご覧ください。)
 ナガールジュナは漢字で書くと龍樹! 私の長男の名はこの龍樹にちなんで、竜樹(たつき)とつけた。
 長男がネットの検索か何かで、竜樹から龍樹、ナガールジュナ→佐々井秀嶺とつながったのだろう。
 この佐々井氏、聞いたことのある名前だと思って、本棚を調べていたら、アンベードカルの書いた「ブッダとそのダンマ」に解説を書いていてそれを読んでいた。
 書店で佐々井氏の書いた本を見た記憶もあったが書いたものは読んだことはなかった。書店で佐々井秀嶺氏の「求道者 愛と憎しみのインド」(サンガ新書)を見つけたので読んでみた。1967年に渡印して81歳の今日まで、アンベードカルの意志を受け継いでいる、佐々井氏の、理屈ではない “菩薩道”の実践の足跡には頭が下がる。佐々井氏の語る菩薩道は、理屈で仏教を読んできた、Henry似非?ブディストには頭が痛い事ばかりだ。
 アンベードカルの書いた、「ブッダとそのダンマ」をもう一度じっくりと再読してみようと思う。