レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」を観る

 舞台でのバレエを観たのは初めてだった。テレビで観たことはあるがまともに最初から最後まで観たことはない。そもそも、Unchiku のHenryを名乗りながら、バレエのなんたるかも知らなかった。
 バレエはルネッサンス期のイタリアに起源を発する。当時、宮廷では余興として詩の朗読、演劇などが演じられていたが、その一部としてバロ(Ballo)と呼ばれるダンスが生まれた。宮廷の広間で貴族たちが歩きながら床に図形を描いていくもので、それをバルコニーから眺めるのが当時の楽しみ方であった、という。1533年、イタリア、フィレンツェメディチ家からフランス王室に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスによりバレッティ(Balletti)がフランスにもたらされ、バレ(Ballet)と呼ばれた。1573年「ポーランド人のバレエ」(演出・振付:ボージョワイユー)が初めてバレ(Ballet)と称している。1581年の「王妃のバレエ・コミック」(演出・振付:ボージョワイユー)は、完全な記録の残っている最初のバレエ作品である。これらをかわきりに、バレエは宮廷において盛んに踊られるようになり、16世紀末から17世紀初頭の20年間で約800のバレエが上演されたと言われる。
 以上は、ウィキペディアからのコピペです。
バレエのことは、ほとんど何も知らずに「白鳥の湖」を観た。改めて素晴らしい身体表現の芸術だと思った。激しく、かつ繊細な脚の動き、しなやかな、腕、手、身体の動きには見とれてしまった。席が後ろの方だったので細かい表情まではよく見えない。オペラグラスで眺めると、顔の表情、指の繊細な動きまでが見ることができた。
 「白鳥の湖」のストーリーはおぼろげに覚えていたのだが、今日のストーリーの展開はちょっと異なるように思えた。このバレエを紹介してくれたK氏の話では、脚本によって演出が微妙に異なるとのこと。“通”は色々な味わい方をされているのだろうと思った。
 世界中の国々でそれぞれ異なった、踊り、身体表現の芸術がある、日本の能も田楽、猿楽を起源に、その歴史が古い。
 誰だったか忘れたが、世界の身体芸術を比較し論じた本があったと思う。こういったものにも、文明と、文化、歴史が関わっている。そういう観点からダンス=踊り(身体芸術)を比較検討してみるのも面白いだろうと思った。