建国記念の日

 今日は建国記念の日、朝からニュースは見ていなかったが、どのチャンネルも、建国記念の日をことさらに取り上げていなかったと思う。夕飯時にラジオでちょっと話が出た。女性アナウンサーが「建国記念の日」と正しく言わずに、「建国記念日」と言っていた。 今日の新聞の社説、天声人語、春秋などのコラムを見ても、「建国記念の日」について書いているところはどこもなかった。小泉、阿倍時代はあれほど話題になったのに、福田さんが靖国参拝をしないということで、どこも取り上げなくなったのだろうか。
 私は、個人的には靖国神社参拝をしたいとは思わない。しかし、日本人として、建国の日が祝えないのは、何かもどかしさを感じる。「建国記念の日」については、昨年2月12日のブログにも書いた。「建国記念の日」についての定義は、まだ歴史的に明確に規定されていない。色々な政治的思惑やら、天皇制の問題、周辺諸国などとの関係が微妙に絡んでいて、簡単に片付けられないようだ。
 そういうしがらみから脱却して、「日本」という国号が対外的に定まったときにするとか。いっそのこと、サンフランシスコ講和条約締結の日などにして、素直に、日本という国を見つめ直し、日本の良さ、伝統を学び、日本人であることに喜びを見いだせるような記念日にならないものだろうか。
 世界の中で、建国記念の日が日本のように素直に祝えない国はないのではないだろうか。アメリカに駐在していたときは、アメリカ人が7月4日の「独立記念日」を楽しく祝っている様子を見てうらやましかった。
 前にも書いたと思うが、学校の先生や、親たちは、子供に建国記念の日をどのように教えたらいいのだろうか。