ラフレ講座「オーロラの国のハルダンゲルヴァイオリンとヴァイオリンの調べ」:山瀬理桜(りお)
アサヒカルチャー講座でハルダンゲルヴァイオリンというものを初めて聞いた。
ノルウェーを代表する民族楽器であり、ノルウェー出身のグリーグ、は『ペール・ギュント』の前奏曲などにこの楽器を用いている。ノルウェーではハーディングフェーレ(Hardingfele)といって、擦弦楽器の一種。ヴァイオリンよりはやや小型で、4本の演奏弦に加え、駒の下部に4〜5本の共鳴弦が張られている。
山瀬理桜さん、ブラジルリオデジャネイロ生まれらしく理桜(りお)というお名前で、北欧や日本でのコンサート活動をしている。宮崎駿の『ゲド戦記』にもハルダンゲルヴァイオリン演奏で参加したそうだ。
このヴァイオリン、音は小さいが、共鳴弦があるせいかいくつかの楽器が演奏されているように聞こえる。素朴というか、民族の香り、民族の歴史を感じる音だ。北欧音楽は、ケルト音楽もそうだが日本の音階に似ているのか、演奏される曲がしみじみと心にしみる。理桜さんの姪でクリスチーナ・静香という16歳の女性が、一緒にハルダンゲルヴァイオリンを演奏した。彼女が2曲ほどノルウェーの子守歌と古い民謡のような曲を歌った。何とも言えない声で、ハートにグッと来た。歌声に感動したのは初めてだ。
山瀬理桜さんのHPは以下の通り。このサイトでハルダンゲルヴァイオリンの音色を聞くことができます。
http://www.rioyamase.com/index.html
素晴らしい演奏と講演だった。