「ゲノムが語る生命像」(本庶佑)を読む

ノーベル生理学賞を受賞した本庶佑さんがどんな内容の生命科学について書いているのか興味があったので読んでみた。
 今までに生命科学の本も多少読んできたが、最近の話題ゲノム工学、生命科学については相当難しく、門外漢にはチョットしんどい内容だった。
 一章のメンデルからゲノムにいたる道、二章の分子遺伝学の基礎はそこそこ理解できた。
 本庶さんの今回の受賞対象となったがん免疫治療薬オプジーボの研究もすごいことだが、昨今の生命科学の進歩、遺伝子工学の発展には驚くばかりだ。 
 五章 ゲノムから見た生命像、六章 生命科学がもたらす社会へのインパクト、七章 生命科学者の視点から は本庶さんの思想、考え方、哲学が読み取れて考えさせられた。