柳家小菊

 高校の友人との新年会で銀座に出た。久し振りなので、少し早く出て銀座をぶらついた。山野楽器のCD売り場を覗いた。今まで山野楽器に入ったことはなかった。1階から4階まで各種CD,DVDがある。JAZZのコーナーもこれほど種類があるところは初めてだ。JAZZ VocalのカラオケCDもある。メロディーつきと、上手い人向きのメロディーなしの本格版もあるのには恐れ入った。退職前だったらこういうものも買っていただろう。
 退職前の1年半、東京の八重洲で働いていた。銀座までは10分足らずで歩ける所だった。もっと銀座をぶらつけばよかったと悔やまれる。
 先日のTBSラジオ、立川談志の「談志の遺言」に出ていた柳家小菊の都都逸や新内が良かったのでCDで聴いてみたくなった。「江戸の恋歌」というものを最近発売したと聞いて、これを買った。

 立川談志との掛け合いも面白かった。番組の中でもチラッと紹介されていたが、小菊さんの旦那が、あの「浮かれ三亀松」の著者、吉川潮とは知らなかった。インターネットで調べたら、吉川潮もお父さんが長唄の三味線を習っていたとのことで、この世界の人だったのだ。吉川潮山藤章二嵐山光三郎、(故)手塚治虫らと共に談志の立川流顧問をつとめている。ビジネス界とは異なる世界、人脈があることを知らされた。
 
 小菊のCDもいろいろな歌や、新内、都都逸が入っていて楽しいCDです。三味線の音が落ち着く。 

「浮かれ三亀松」は三亀松のことは言うに及ばず、金五郎、伴淳、アチャコトニー谷など、一昔前の古きよき時代の芸能界のことを懐かしく読むにはもってこいの面白い本です。是非ご一読を!